その日、初めはバリバリ切れていました。
それなのに急に全くもって切れなくなったのです。
多少切り難くなったのではありません。
全くチェンソーが使い物にならなくなった程、切れなくなったのです。
私は困って、他のチェンソーに切り替えたのでした。
急に切れなくなったのはなぜなのでしょうか?
チェンソーで木を切る人ならば、この急の変化に困った人が多いでしょう。
それでチェンを普段より念入りに見ながら、研いでみることにしました。
刃の角度を修正する
切っている内に切れなくなるのは包丁も一緒ですね。
そこで刃を研いでみました。
切れないチェンの刃の状態
私は真新しい状態のチェンの刃の写真をとって置きましたから、使っている内にどう変化したのか比べることが出来ました。
すると、刃が鈍ってしまっているのが分かりましたよ。
刃は突き刺す方に向けて鋭い角度になっていないと、グサっと刺さりませんからね。
上の写真では赤線で示しましたが、角度が甘くなっていますね。
突き刺す刃が鋭利な程、グサッと行くのは想像できます。
刃が尖っていないと切れるものも切れないでしょう。
赤い線の傾斜まで修正したいところです。
チェンの刃を研ぐ
丸ヤスリでチェンの刃を研ぎました。
大概は、上から見て30度の角度を気にして機械的に研いでしまいます。
でも、今回は上の新品の刃の角度に近づけるべく、横から確認しながら研いでいきましたよ。
一個一個、顔をチェンに近づけて確認するなんてことをやっている人は少ないでしょうね。
今回、チェンを研ぐにあたり、上の写真の様にアングルプレートを使うと便利だと実感しました。
・・・というのも目立てガイドだと、チェンが隠れて見え難いのです。
私は今までのチェンの研ぎ方が間違っていたと反省しました。
ところが、この後、アングルプレートでは正しく目立てが出来ない事が分かりました。
それならば、どうチェーンソーを研いだらいいのか?
目立てをマクロ撮影して解明しましたよ。
下がその動画です。
デプスの高さを調整する
当然のことながら、デプスの高さも気になります。
新品のチェンと切れなくなったチェンの刃では違いがあるでしょうか?
本当は撮影する角度により違いがある様に見えるのかもしれませんが、上の写真の様にデプスが高くなってしまったのかもしれません。
赤い線当たりまで低くしたい所です。
そこでゲージをチェンの上にのせて、デプスの高さを下の様に一個一個、確認していきました。
この作業は結構、面倒です。
なかなかデプスが出ているのを確認できませんでした。
つまり、大概はデプスの高さは問題なかったのです。
でも、中には下の様にちょっと出ているのもありました。
一個一個、チェンの刃を目視して、全部研ぐのにかなり時間がかかりましたよ。
さて、これで切れる様になったでしょうか?
むしろ、ちょっとフック気味かもしれません。
フック気味もよくありませんね。
しかし、いずれにせよチェンを研ぐのは大変です。
新しいチェンを買った方が楽に思えますね。
ご参考下さい。