木は乾燥されていさえすれば、どんな木であっても薪になります。
・・・と言っても例外があり、桐の様に燃えにくい木です。
薪にする木を集めていると色々な種類の樹木に出会います。
それで薪にとっての樹木の情報をまとめてみます。
葉もなく、木の種類を識別するのは困難です。
どういう木なのかは、木を提供してくれた方の情報により認識しています。
薪になる落葉広葉樹
薪に一番し易いのは落葉広葉樹です。
葉が枯れ落ちると光合成しませんから、幹には水分が少ないです。
乾燥させ易いので薪にし易いです。
一方、落葉する故、掃除をしなければならず、好きでない人もいますね。
針葉樹が木材になるので植林される一方、好まれない落葉広葉樹はサクラなどの特定の木以外はあまり植えられない様です。
ウメ
意外とウメの木は硬いです。割り難いですが、薪情報があれば頂きたい木です。
エノキ
公園で見かける木です。でも識別するのが難しいです。エノキにはねじれやコグがありますね。
カキ
庭木として植えられることもあるので、時々、薪情報があります。
カキの木は切ってみて分かる楽しみがあります。それは ・・・
カツラ
葉は優しい形で分かり易いですが、幹を見てカツラを分かる人は少ないでしょう。
クヌギ
大変人気のある木です。薪以外でも、カブトムシやクワガタなどクヌギファンが多い木です。
クリ
太いとクヌギに似た感じの木です。でも、薪情報で頂くのは細目のクリの木が多い感じです。
ケヤキ
枝ぶりが良いのであちらこちら植えられています。ケヤキは薪情報も多い木です。

コナラ
薪には最高級だからでしょうか、コナラの薪情報は少ないです。
サクラ
庭や公園、街路、あちらこちらに植えられているので、サクラの薪情報は多く、入手し易い木です。

サルスベリ
意外と知られていませんが、薪には大変適した木です。
ミズナラ
コナラに比べて大きい木です。ミズナラとコナラの区別は難しいです。
薪になる常緑広葉樹
広葉樹は針葉樹より薪には人気があります。
私たちに身近に多いのは針葉樹なので広葉樹の木は手に入り難そうに思えます。
でも、庭木には常緑広葉樹も多く、入手し易い樹木もあります。
常緑広葉樹は良い燃え方をする薪になります。
アカガシ
漢字で赤樫と書く程、堅い木です。でも斧でも割れるので薪として人気のある木です。

クスノキ
最も割り難い木と言われていますが割れなくはありません。実はとても楽しめる木です。

シラカシ
アカガシ同様、堅い木ですが、幹を見ると違いがあります。
スダジイ
大きなスダジイは幹がゴツゴツしています。見るからに薪になる様な木です。

ミカン
比重も高いのでミカンの木は薪としても使い易い木です。
モチノキ
切り口が白い木です。庭木に多く、モチノキは薪として入手し易い木です。
薪になる常緑針葉樹
針葉樹は薪ストーブをしている人には人気がありません。
針葉樹の広葉樹との違いを列挙すると以下の様になるでしょう。
- 比重が軽い
- ヤニが多く煙突に煤が溜まりやすい
- 燃えやすく火持ちが悪い
但し、薪にならないわけではありません。
キャンプで焚火をするならば、針葉樹の方が着火がし易く、扱いが楽です。
アカマツ
マツの中でも比較的薪情報が少ない木です。マツと聞いただけで、薪ストーブをしている人は手を出さない木です。
スギ
放置された杉林が結構多く、大変入手し易い木です。良く燃えるので焚火に向いている木です。
ヒノキ
スギ同様、植林された木なので手に入り易いです。ヒノキはスギより若干重く、火持ちもスギに比べて良いです。
ヒバ
檜の葉と書いてヒバと読む程、ヒノキに似ている木です。
クロマツ
防風林として使われている木です。マツの中でも比較的入手し易い木です。ヤニが出ると薪ストーブをしている人には避けられています。
その他の樹木
上記の分類には属さない稀な樹木があります。
しかも、比較的入手が楽だったりします。
イチョウ
落葉裸子植物という分類になり、太古からある木だそうです。薪として入手し易い木です。
カラマツ
日本では希少なの落葉針葉樹です。富士山周辺に多いです。ヤニが多いです。