ケヤキの薪
ケヤキは薪としては上等な木です。
薪ストーブ愛好家なら、是非、欲しい木なのですが ・・・
実際はケヤキを嫌がる人もいますね。
私はケヤキが大好きです。
薪としてのケヤキについて記します。
ケヤキの幹の特徴
ケヤキは幹で見分け易いです。
ミント色? 独特の色していますね。
また大木になると、まるで彫ったかの様な凹凸のある不思議な模様があります。
最も分かり易い木です。
ケヤキの薪情報の入手のし易さ
ケヤキはとても人気があり、あちらこちらに植えられています。
それ故、ケヤキの薪情報はとても多いです。
富士山薪ストーブクラブでも沢山のケヤキの大木を頂いて来ました。
大きかったので大変だったケヤキの薪狩り
今回はハードな薪狩りでした。 10時に集合して終わったのが12時40分程でした。 参加してくれましたクラブ会員の皆さんは、凄く頑張ってくれました。 なんと言っても今回、活躍してくれたのが、斧です。 地面が柔らかいので割り難いところを、頑張っ
薪としても大変上等なので、薪ストーブ愛好家にとって大変嬉しいです。
ケヤキの木をもらい受ける時の注意点
落葉広葉樹の中でも最も入手し易いケヤキなのですが、もらい受けるのには難しい所があります。
理由は以下の2点です。
ケヤキは大木になり易い
庭にケヤキを植える人は、ケヤキの成長を侮っている場合が多いです。
ケヤキはもの凄く大きくなります。
だから、「ケヤキを切ったので持って行って欲しい。」と連絡を受けても、安易に引き受けるわけにはいきません。
理由は以下の2点です。
ケヤキ1本でも量が多い
ケヤキは高く太く成長します。だから、1本でも大量の木です。
一人でもらい受ける事は極めて困難でしょう。
仮にケヤキの薪情報があったとしても、量を実際に見て確認しないとなりません。
太いケヤキは切るのが大変
ケヤキを切るのにチェーンを何度も研ぐつもりでいなければならないでしょう。
ケヤキは硬いし、重いです。
太いケヤキを切るのなら、70ccクラスのチェンソーが欲しい所です。
太いケヤキをチェンソーで切り進めていくと、急に木が動くことがあります。
とても危険です。
チェンソーで切る人以外にも、見守り手助けする人がいた方が安全に作業が出来ます。
また、ケヤキは重いので車に載せるのも大変です。
斧で割るかチェンソーで縦に切るかして運べる重量にする必要があるでしょう。
いずれにせよ、もらい受ける場合、重労働になります。
ケヤキはチェーンソーで切っている内に切れなくなり易いです。
目立てが必要になります。
ケヤキは枝や葉が多い
ケヤキは落葉広葉樹なので、葉が落ちてしまっている時期に伐採されると好条件です。
ケヤキは細い枝や葉が沢山です。
薪ストーブ愛好家は枝や葉は持ち帰りたくないので、必ず情報を提供してくれた人に枝葉の扱いを確認する必要があります。
ケヤキの薪割りし易さ
ケヤキは割れないから嫌だという薪ストーブ愛好家もいます。
ケヤキには割り易い木と割り難い木があります。
割り易いケヤキ
私の経験では、大概はケヤキは良く割れてくれます。
下は径が細いですが、2トンの電動薪割り機で割ったところです。
太いケヤキであっても、割り易かったりします。
葉が付いている時期に伐採されたケヤキの幹には水分があります。
割るとケヤキ独特の香りがします。
あまり好む人はいない様ですが、割った時に香りがする方が割り易いです。
割り難いケヤキ
一方、直径が15センチ程のケヤキが割り難かったりします。
冬、葉が落ち、光合成をしない時期は幹は水分を吸っていません。
太くないのに、斧をはじいてしまいます。
こういうケヤキならば、嫌がる人がいてもおかしくありませんね。
ケヤキの薪の使い方
ケヤキは火力が出るいい薪です。
だから、薪ストーブの炉内の温度が十分上がってから投入するのがいいでしょう。
ケヤキはコブが少ない木です。
だから、嬉しいことに薪は真っすぐなものが多いです。
薪ストーブに入れやすいです。
ケヤキの薪は乾燥されてもずっしりと重量がありますね。
でも、元の重さと比較するとかなり軽くなっている筈です。
それ故、重さから乾燥具合を推し量ることができるでしょう。
ケヤキの木のうんちく
枝ぶりの良さから子孫繁栄とか会社の業績が上がるとか、縁起が良い木とされケヤキは好まれて植えられます。
また、樹形がとても綺麗なのですよね。
立派です。
ケヤキの大木の下に立つとその威厳に圧倒されます。
強さだけではなく、空に向かって手を広げた様に伸びる姿に優しさも感じます。
だから、ケヤキを庭に植えたくなるのですよね。
しかし、ケヤキは想像以上に大きくなります。
それで困って伐採する場合が多いです。
落ちる葉も枝も多いので、掃除も大変手間がかかります。
さしずめ、人間に例えると、ケヤキはお金がかかる美人です。