サクラの薪
日本人は桜が好きですね。
薪としても、サクラはとてもとても人気があります。
サクラの木がもらえるとなると、多くの薪ストーブ愛好家が集まるでしょう。
しかし、サクラの薪情報には注意すべき点があります。
薪としてのサクラの木について、解説します。
サクラの幹の特徴
幹を見ただけでは、何の木か大概は判断できません。
サクラだけは分かりますね。
最も分かり易い木です。
幹は黒っぽくざらついています。
切り口はオレンジ色を帯びています。
枝の部分には横にオレンジ色の筋があります。
また、外皮にミント色した物が付着していたりもしています。
サクラの薪情報の入手のし易さ
サクラの木は入手し易い木です。
サクラの木も葉がない冬に伐採される場合が多いです。
もうすぐ待てば、春になり花も咲かせるだろうに、もうひと花咲かせてから伐採してあげればいいのになぁ
・・・と私は感傷的になったりします。
サクラの木の薪情報が得やすいのには下記の様な理由があると考えられます。
あちらこちらにサクラは好まれて植えられる
サクラに限らず、薪情報は伐採した人や業者から頂く場合が多いです。
それ以外にサクラが植えられている場所により、薪情報を頂ける方が様々です。
個人宅でも、サクラは好まれ植えられます。
庭で花見が出来るというのは、嬉しいですよね。
でも、理由があり、伐採してしまうケースも多々見られます。
町内会の氏子が管理している地域の神社にもサクラはありますね。
春の神事に文字通り、花を咲かせることになり、地域の人を和ませるでしょう。
境内は綺麗にしておきたいので、伐採したサクラを持って行って欲しいという要望がある様です。
また、公園には必ずと言って良い程、サクラの木は植えられています。
管理事務所で枝を落としたりすることもあり、薪として頂ける場合もあります。
兎に角、桜の木は多いですからね。
薪情報が得やすい木です。
サクラの木を切る理由
木を切るのは、大変な作業です。
業者に切ってもらうと高額の費用になります。
それでもサクラの木が切られるのは、
以下の様なサクラの特性があるためだろうと私は考えています。
サクラは枝が太い
幹の部分だけが薪として使われる木が多いです。
我々からするとサクラは枝が有用で結構な太さがあります。
それが、斜めに伸びて行きます。
それ故、重力に耐えられるバランスを欠くサクラが多いです。
台風などの強風で折れてしまうこともあります。
無残な折れ方をした場合、ばっさりと根元から切ってしまう事が多いです。
サクラの寿命が長い
よく聞かれるのが、若い時は庭に木があるのが好ましかったのだが、老いると木が煩わしくなるという話です。
サクラの木は寿命が長いです。
落葉広葉樹なので、秋には落ち葉の掃除をしなければなりません。
人は老いてしまって、とても面倒が見れなくなり、伐採してしまうケースがあります。
また、桜の木は大きく成長します。
大きくなり過ぎて、邪魔になり伐採する場合もあります。
病気や菌の被害を受ける
虫も付き易く、病気にもかかり易いです。
本数が多いと言われるソメイヨシノは殊更、病虫害の被害にあい易いそうです。
てんぐ巣病など多くの被害木を目にします。
上は薪割りしてみたら、木の中に付着していた白い菌です。
サクラは菌に弱く、手間がかかる木です。
サクラの木をもらい受ける時の注意点
薪ストーブをしているとサクラの薪情報はとても嬉しいです。
でも、サクラには厄介な事もあるので、薪情報をもらった時、確認しなければならない点があります。
車への積み込み条件
上に記しました通り、桜の木は色々な場所にあります。
それ故、搬出が困難な場所にあったりします。
例えば、神社です。
切られたサクラの木が置いてある所まで、車で行けなかったりします。
階段がある神社は多いですからね。
いずれにしても、サクラの薪情報では、ある程度、運搬の覚悟が必要です。
運搬用一輪車を用意して置いた方がいいですね。
サクラの幹の太さ
サクラは幹が太くなります。
伐採するのもさぞかし大変だっただろうと思う様なサクラの薪情報も結構あります。
大きなチェンソーでないと切れませんね。
個人だともらい受けられる人は少ないでしょう。
径の大きさは確認しておきたいです。
サクラの薪割りし易さ
サクラの枝は他の木と比べて太い部分が多いです。良い薪になりますね。
枝は真っ直ぐなので、とても割り易いです。
一方、幹の部分にはコブや二股があり、薪割りが困難だったりします。
桜は根元部分から分かれる傾向があります。
だから、根元に行くほど、幹は円形ではなく、いびつな形になりますね。
割り難いです。
サクラの薪の使い方
サクラの木は繊維質です。
それ故、火力を上げたい時に薪ストーブに投入出来ます。
また、サクラの木は火持ちも良いです。
薪ストーブの炉内の温度が上がってから投入しても良いと思います。
サクラの薪は使い勝手が良いです。
サクラの木のうんちく
一口にサクラと言っても、種類が沢山ある様です。
そう言えば、和歌では花見というと桜をさすと高校で習いました。
平安時代頃から人気があるので、種類も多くなったのでしょうね。
でも、こんなに多種ある桜の中でも、桜餅にまく葉は大島桜だけとの事ですよ。