今年は薪棚に防虫を施しているのには理由があります。
我が家は2年連続してスズメバチに巣を作られてしまったからなのでした。
考えてみれば家より薪棚の方が断然、巣を作られ易い環境です。
それで防虫について試行錯誤しています。
今回は衣類と同じ様に薪棚にも防虫剤を入れたので紹介します。
これまでの防虫対策
先日、かざぐるま(風車)が防虫対策になると記しました。
モグラ除けのかざぐるまと同じ要領です。
また、楠がムカデ対策に使える旨も記しました。
今回、長雨や台風の季節なので、今のうちにやっておかなければならないと思い、防虫剤を薪棚に投入しましたよ。
薪棚の防虫剤 楠
箪笥などに入れる防虫剤はカンファーなど楠由来の成分が使われていたりしますね。
東京農業大学では楠が大腸菌を抑制する効果の研究結果を公表しています。
ここで注目しておきたいのは、楠から抽出した物質ではなく、楠の香りに大腸菌を抑える効果があるということです。
昔から言われている防虫効果があるだけでなく、菌も抑える効果も楠にはあるというのは頼もしいです。
それならば、箪笥に防虫剤を入れるのと同じように、薪棚には楠を入れて置く様にしましょう。
楠とシロアリ
ところが、楠に防虫効果があるというけれども、疑いたくなる事実があります。
私は楠の枝を3年間も庭に野ざらし状態にして置いています。
足で蹴っ飛ばしてみると、楠の下にシロアリの巣がありました。
楠の枝自体にはシロアリの巣はありませんでしたが、楠をそのまま地面に置いていても防虫にはならないです。
楠を薪棚の防虫剤として使いたい場合、ひと工夫が必要の様です。
薪棚への楠の投入方法
薪自体に虫がついていますし、ゴキブリの様に薪と薪の隙間に住み着く虫もいます。
また、ハチなども薪棚に巣を作りますね。
薪は家の中に持ち込むので出来るだけ虫を追い払いたいですね。
楠を使った防虫方法の事例を以下にご紹介します。
楠の香りを強める作業
3年間も放置しておいた楠の枝には香りがしなくなっています。
どうやら木の皮には香り成分がないみたいです。
楠の皮はかなり厚いです。
そこで、私は鉈で皮をたたいて剥いでみました。
すると木の皮に菌が沢山ついたのも出て来ました。
皮や皮の下には楠の香りがあまりしないのでしょう。
そこで、鉈でさらに削っていくと、楠の香りが強くなって来ました。
伐採されて3年たっても強い香りです。
さらにディスクグラインダーで削っても見ましたよ。
だんだん香りは強くなって来ました。
薪棚に楠を設置する3つの方法
私は楠を3つの方法で薪棚に設置しましたよ。
それらをご紹介します。
薪棚に楠を立てかける
まず、私は香りが十分する楠の枝を薪棚に立てかけました。
こうすると雨が降れば、楠は濡れるでしょう。
楠は濡れると香りが強くなりますね。それを期待した置き方です。
薪棚に楠をビスでとめる
私はチェンソーで楠の枝をある程度の厚さで切りました。
それをビスで留めて行きました。
また、ハチの巣予防を意識して薪棚に出っ張る様にして、楠をとめました。
ついでに風車も刺す穴も入れました。
薪棚の中に防虫剤を入れる
箪笥の中に防虫剤を入れる様に、楠を薪棚の中に入れました。
特に雨がかかる所は期待大です。
香りを強めて虫を追い出して欲しいです。
楠は割り難いので敬遠しがちですが、入手する機会があれば、是非、もらっておきたい木です。