
玉切り

腰痛やぎっくり腰になってしまうのが、玉切り作業だと私は痛感しています。 中腰になって作業をしてしまいがちだからです。
私は玉切り作業中にぎっくり腰になってしまい、動けなくなってしまいました。
危険な道具であるチェンソーを使いますし、気を付けて作業したいものです。
玉切りとは、薪割りの前工程です。
薪ストーブに入る長さに切る作業です。
薪作業場所
庭が200坪もあるというのなら話は別なのでしょうが、出来れば薪割りや玉切りなどの薪作業は庭ではなく他の場所で行いたいものです。
それは主に下記の3つの理由によります。
多くの人は薪割の作業場所を確保する事は難しいでしょう。庭で作業する事になると思いますが、その時には、下記事項を注意して行うと良いと思います。
- 切粉などで汚れる
- チェンソー音がうるさい
- シロアリの用心
薪作業すると切粉などで汚れる
玉切り時の切粉や薪割した時に飛び散る木の破片などで、作業場所は汚れます。
折角、草花を植えて庭を綺麗に飾りたいと思っているのに、見た目が悪くなります。
チェンソー音がうるさい
エンジンチェンソーの音はかなり響きます。隣近所にも迷惑をかける事になりかねません。
エンジン薪割り機も同様です。エンジンを使う道具はパワーがあり効率的なのですが、騒音が悩みの種です。
私は庭での玉切りでは、電動チェンソーを使っています。
シロアリの用心
木を地面に置いておくとシロアリがわいてきます。
薪割して乾燥させればシロアリはいなくなるのですが、地面にいつく事になるでしょう。
また集めてきた木の内、玉切りや薪割できなかった木が出てくるものです。
そのまま放置しておくとシロアリがわいてきます。
下の様な焼却炉があるといらいない木はどんどん燃やせてシロアリ対策になります。
薪作業場所には是非、欲しい道具です。
上記の様に、家への影響を心配するならば、出来れば庭ではなく他で薪作業したいものです。
玉切りの服装
玉切りをする場合、体を保護する服装を装着したいものです。主に下記の4か所に注意が必要になります。
- 手の保護
- 目の保護
- 足元の保護
- 腰の保護
手袋をして衝撃を緩和する
薪作業に手袋は必需品です。
特にクヌギなどの重い木を扱う場合、木に指が挟まれたりしがちです。
私は大きな桜の木を移動させる際、指を挟まれてしまいました。
爪の下で内出血を起こしてしまいました。
手袋をしているとしていないでは、受ける衝撃が違います。
必ず手袋をして作業をしましょう。
切粉からメガネで目を守る
チェンソーを使っていると切粉が舞います。かなりの確率で目に入ります。チェンソーを扱っている最中は、目をしっかりあけている必要があります。
作業用の眼鏡や、フードで顔を覆うと良いです。
重い木から安全靴で足先を守る
玉切りの最中に木が転がり落ちて、足の上にドスンっと。
結構、その様な事があります。それ故、足の指先に硬い物が入っている安全靴を履きましょう。
私の場合、チェンソーの切粉が靴の中に入らない様に下の様にカバーをつけています。
また、チェンソー用のチョップスを身に着けると、チェーンから脚を守ってくれます。
サポーターでぎっくり腰にならない様に
最も腰に負担がかかるのが、玉切り作業です。
腰にサポーターを巻いているのといないのでは、力のかかり具合が違います。
ぎっくり腰になると、しばらく動けなくなってしまいます。サポーターをつけても、休憩をこまめに取りながら作業をしたいものです。
玉切りの手順
薪作業は工場の生産に似ている気がします。工程とか工順を意識して作業した方が効率的です。
「 単に木を切るだけでしょ。」と思って”はしょる”と事故につながります。
玉切りは切断工程なので、注意して下さいね。
- 玉切り用の馬に載せる
- 切る長さに印を付ける
- チェンソーで玉切る
玉切り用の馬に載せる
薪ストーブに入る大きさに切る事を玉切りと言います。
チェンソーで木を切っていくのですが、これがなかなか大変な作業です。
木が低い位置にあると作業の姿勢が悪くなります。知らず知らず腰に負担をかけてしまっている事が多々あります。
玉切り用に馬という道具があります。切る為に木を水平に載せる台です。これがあると腰を伸ばした状態で作業ができるので、腰痛になり難いです。
いずれにしても切る木を作業し易い状態に置く必要があります。
私の場合、玉切りは木を貰い受けた現地で行うケースの方が全然多いです。
だから玉切り用の馬を用意するならば、折りたためるタイプの物の方が便利です。上の写真の様に市販で売られている玉切り用の馬は組み立てるタイプなので、持って行きやすいです。
玉切り用の馬は自作する人もいます。大概、頑丈なのを作るのでしょうが、結局、あまり使っていないという声を聞きます。
どうせ自作するなら、たたんで持っていける様に玉切り用の馬を作る方をお勧めします。
切る長さに印を付ける
チェンソーで切る前に、どの位の長さに切るか決めます。大概は薪ストーブに入る大きさに合わせます。
例えば、40センチに切る場合、あらかじめ40センチに切っておいた棒などで長さを測り、チョークで印をつけると良いでしょう。
印をつけると、切り易くなります。
チェンソーで玉切る
庭でチェンソーを使う場合、どうしても騒音に気を使わなければならないでしょう。
馬力があるエンジンチェンソーは、大きな音を立てます。スクーターのエンジン音より大きいと思います。
それ故、私はマキタの電動チェンソーを使っています。最近の電動チェンソーの中にはトルク値が高く、パワーがあるものがあります。
騒音が気になる場合は、電動チェンソーをお勧めします。
太い木をチェーンソーで切って行くと、初めのうちは下の様にチェーンソーのバーの厚み分の切れ目が入って行きます。
ところが、切り進めて行く内に、切れ目が狭まって来ることが多々あります。
チェーンが挟まって行き回転し難くなります。
木が切り難くなって来るのが分かります。
そこで、楔を切れ目に打ち込みます。
楔を打ち込むことにより、切れ目が狭まるのを防ぐことが出来ます。
この様に楔を使うことなく、切り難く感じたままチェーンソーで切って行くと、チェーンが緩んでくることがあります。
チェーンの張り具合を確認する必要があります。
玉切りには、楔と楔を打ち込むハンマーがあると作業がし易いです。
楔は15センチ程の短い物を選びましょう。
立ち木の伐採には通常、20センチ程の楔を使いますが、玉切りの時は短い方が向いています。
チェーンの刃と接触し難いからです。
それでも破損しますし、複数の楔を打ち込むことになるので、いくつか持っておくといいと思います。
また、ハンマーは釘を打つ金づちは使い難いです。
楔を打ち込む用のショックレスハンマーの方が叩き易いです。