追いヅル切りは実は初心者向き

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立木を安全に伐る方法として、追いヅル切りが推奨されています。

でも、初心者にとって追いヅル切りは難しそうに感じます。
このページでは、追いヅル切りをやってみたくなる様に、以下の点についてまとめて記します。

  1. 追いヅル切りが追い口切りより、なぜ安全なのか?
  2. 追いヅル切りってどうやればいいのか?
  3. 追いヅル切りの難しいところ

 

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追いヅル切りと追い口切りの違い

普通、立木の伐採で私たちが行うのは追い口切りです。
追いヅル切りとはどう違うのでしょうか?

受け口を作った後、下の様に幹の反対側から切るのが追い口切りです。

追い口切り

追いヅル切りでは、全く異なるのです。
受け口から見て、幹の真後ろを切るのではなく、横にチェンソーの刃を入れます。

しかも、チェンソーのバーの先端を幹に突き刺す!

突っ込み切り

いわば、幹を串刺しにするが如くに切って行くのが、追いヅル切りです。

 

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追いヅル切りが追い口切りより安全な点

追い口切りよりも追いヅル切りが安全性があるので、薦められるわけは以下の2つあります。
どれも、初心者にとって特に言えると思います。

 

慌てずにツルを作ることが出来る

ツルは倒すのにとても重要な役割を持ちます。
特に重心が傾いた木を倒す時は、ツルの作り方がポイントになります。

傾いた木を倒したい方向に倒す伐り方
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追い口切りの場合は、切っている最中に木が倒れだすかもしれない不安があります。
特に風で木が揺れたりしていると、危険に思う時もあります。

初心者の場合は、ヒヤヒヤしながら作業してしまいがちです。

一方、追いヅル切りの場合は、ツルを初めに作ります。
ツルを作っている最中に木が倒れる心配はしなくとも済みます。

また、上の様にチェンソーが木に挟まれることもありません。

心に余裕を持ってツルを作ることが出来ます。

 

切り終えた時、安全に木から離れやすい位置にいる

追い口切りの場合、チェンソーで切り終わる時、体は幹の真横直ぐ近くにあります。

一方、追いヅル切りは、最後に後ツルを切るので、伐倒方向の反対側にいることになります。
そこの位置は、既に木から少し離れているので、退避しやすいです。

マイケルジャクソンの歌、スムース・クリミナル(Smooth Cimimal)のダンスを知っていますか?
マイケルジャクソンが45度の角度で斜めになるシーンは皆を驚かせました。

ヒールを床からでた鈎にひっかけていたのでしたね。

正しく後ろツルがあれば木は倒れない!
追いヅル切りの安全性を感じさせるダンスです。

特に初心者にとっては、追い口切りと比べると追いヅル切りの方が安全に感じられると思います。

 

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初心者でも突っ込み切りは難しくない

追いヅル切りが難しく感じるのは、バーを幹に突っ込んで切るところです。
チェンソーを突っ込むなんてことはやったことない人が多いでしょうから。

少し練習すればそんなに難しくはありません。

突っ込み切りが容易になる方法を以下に記します。

 

正しい方向にバーを突っ込む方法

実際に幹にバーを突っ込むと、真っすぐに入らず斜めになりがちです。
それはチェーンの回転に引っ張られる方向を見失うからでしょう。

バーの先が受け口に出てしまった、なんてことも起きます。

そこでバーの突っ込む方向を示しておくと、方向を見失い難くなります。
足元に枝などを置いて突っ込む方向を分かり易く示しておくのです。

 

キックバックしない方法

バーの先の部分で切ろうするとキックバックします。
幹にバーの先端を突っ込もうとする追いヅル切りを敬遠する人もいるかもしれませんね。

それ故、突っ込み切りでは、最初、バーの下側で幹の側面を切ります。

そして押して幹のバーを突っ込めばキックバックしません。

出来れば、何度か練習しておくと、本番の時にやり易くなります。

 

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追いヅル切りのやり方 初心者向き

追いヅル切りの手順を以下に記します。
初心者向きの追いヅル切りの手順です。

 

追いヅル切りの準備

初心者の場合、受け口を作った後、いきなり突っ込み切りをせず、ひと呼吸置きましょう。
ちょっとした準備をしておくと落ち着いて作業ができます。

 

どう切るのか幹に線を引いてプランを作る

追いヅル切りでなくとも、どう切るか前もって決めておく必要があります。
幹の太さや重心の位置などにより、伐倒の仕方が変わるからです。

どこに後ろツルを置き、
どこにクサビを入れるのか、
そしてどこまで切るのか、幹に線を引いて示して置くと作業し易くなります。

 

突っ込む方向を示す印を置く

なかなか難しいのが突っ込み切りです。
謝って受け口にバーの先端が出てしまったなんてならない様にしたいです。

突っ込む方向が分かる様に幹の横に枝を置くとか、受け口にフェリングレバーを置くとかするとかしておきたいです。

受け口にフェリングレバーを置く

 

突っ込み切りをする

チェンソーのバーを幹に突き刺したからと言って、木はいきなり倒れたりしません。
刺し方が悪かったらやり直しが出来ます。

以下の3つに気を付けなければなりません

  1. 水平に突っ込む
  2. 受け口の下切りより上の位置に突っ込む
  3. ツルになるところは切らない

 

バーの下から切って突っ込む

上で示した通り、バーの上や先に木が当たるとキックバックします。
それ故、まずはバーの下で幹を切り、バーを幹に対して直角になる様に回します。

そして押し込んでいきます。

突っ込み方

 

水平に突っ込めたか確認する

幹の反対側にバーの先端が出たら、その様子を確認しましょう。
前もって引いていた水平ラインに突っ込みていればいいのですが、なかなかそうはいかないでしょう。

幹から出たバーの先

大幅にずれていたら、やり直した方がいいです。

 

前ツルを作る

突っ込むことができたら、受け口の方に切り進めます。
残すべきツルの厚さを考えて切ります。

幹の反対側も良く見て、しっかりツルを作ります。

前ツルをまず作る

 

後ろツルを作る

ツルが出来たら、幹の後方に切り進めます。

後ろに切り進める

後ろツルは前ツルと同じ面積程で良いので、そんなに大きくはありません。
クサビを入れ易い様にツルを作ります。

木の状態により、後ろツルは幹の真後ろでない方が良い時もあるでしょう。
前ツルの後ろに軽くクサビを入れておくと、追いツルを作り易いです。

後ろツルを斜め後ろに作る

 

クサビを入れる

後ろツルを切る前にクサビを入れます。
木の重心が受け口側になる様に考えて、クサビを押し込んでいきます。

幹に差し込んだクサビ

 

後ろツルを切る

いよいよ後ろツルを切って伐倒します。
後ろツルの切り方は以下の3つがあります。

後ろツルを切った後、必要に応じてクサビやフェリングレバーを使って木を倒します。

フェリングレバーを差し込んだところ
 

後ろツルの上から斜めに切る

後ろのツルを切るのに上から斜めに切るのは楽な切り方です。
既に木の重心が前に移動されていれば、ちょっと上から斜めに切っただけで木は倒れるでしょう。

後ろツルを上から切る

追いヅル切りでは、最後に安全な場所に避難し易い位置にいますから、追いヅルを上から切る方法が良くとられます。

注意したいのは、前に斜めに傾いた木を切る時です。
この時ばかりは、後ろのツルを上から切るのは危険です。

木にチェンソーが跳ね上げられてしまう危険があるからです。

 

後ろツルを水平に切る

木が前に傾いていてもそうでなくとも、無難に後ろのツルを切るには、水平に切る方法です。

後ろツルを水平に切る

 

突っ込み切りの下を切る

三段切りとも呼ばれている切り方があります。
後ろツルを作る時に突っ込みして切り進めて来た切り口の下側を切る追いヅル切りです。

突っ込み切りより下を切る

このメリットは、木の倒れ方を遅らせることが出来る点です。
直ぐに木が倒れなければ、クサビやフェリングレバーを使えば、伐倒の安全性は増します。

また、下の様に後ろツルの直ぐ横にクサビがあっても、邪魔にならずに切れる利点も大きいと私は感じています。

後ろツルの近くに入れたクサビ

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